計算方法と根拠
支給限度基準額は 20 万円
厚生労働省の通知(老企第42号)では、住宅改修の支給限度基準額は要介護度によらず 20 万円です。20 万円までの改修費が対象で、保険給付はその 9 割(上限 18 万円)です。給付割合は介護保険法第45条第3項に「百分の九十」と定められています。
過去の利用額と再支給
過去に使った分は 20 万円から差し引かれ、残りが上限になります。転居したとき、または要介護状態区分が 3 段階以上上がったときは、それぞれ改めて 20 万円までが対象になります(通知の定めによる。どちらも 1 回限り)。
計算の流れ
残り=20 万円−過去の利用額(再支給なら 0 を差し引く)。対象費用=今回の費用と残りの小さいほう。支給額=対象費用×9 割。自己負担=今回の費用−支給額です。
計算例
改修費 20 万円で初めてなら、対象費用は 20 万円、支給額は 18 万円、自己負担は 2 万円です。改修費 25 万円なら対象は 20 万円、支給額 18 万円、自己負担は 7 万円(限度超え 5 万円を含む)です。
使っている式
| 名前 | やっていること | 式 |
|---|---|---|
| 差し引く過去の利用額 | 再支給の対象なら 0、そうでなければ過去の累計(上限 20 万円)です。 | usedEff = if(reset == 1, 0, min(used, 200000)) |
| 使える支給限度基準額の残り | 支給限度基準額 20 万円から過去の利用額を引いた残りです。 | remain = 200000 - usedEff |
| 支給の対象になる費用 | 今回の費用と残りの小さいほうです。 | eligible = min(cost, remain) |
| 介護保険から支給される額(9 割)(結果) | 支給の対象になる費用の 9 割です(1 円未満切り捨て)。 | floor(eligible * 9 / 10) |
| 自己負担の合計(限度超えを含む)(結果) | 今回の費用から支給額を引いた額です。 | cost - floor(eligible * 9 / 10) |
| 支給限度を超えて全額自己負担になる費用(結果) | 残りの限度基準額を超えた分です。 | cost - eligible |
| 今回のあとに残る支給限度基準額(結果) | 今回の対象費用を使ったあとの残りです。 | remain - eligible |
式の記法: + - * / ^(べき乗)、かっこ、min / max / round / ceil / floor / pow / abs / sqrt、if(条件, 真のとき, 偽のとき)。round(x, 桁) は四捨五入、ceil は切り上げ、floor は切り捨てです。
設定値(定数)と出典
この計算では、税率や料金表などの外部の設定値は使っていません。数学的な定義の式だけで計算しています。
入力できる範囲
| 項目 | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| 今回の住宅改修にかかった費用 | 0〜1,000,000,000円 | 200,000円 |
| これまでに住宅改修で支給対象になった費用の累計 | 0〜1,000,000,000円 | 0円 |
| 転居した、または要介護状態区分が 3 段階以上上がった(再支給の対象) | あてはまらない / あてはまる(その時点の改修分は新たに 20 万円まで) | あてはまらない |
結果は、同じ条件なら本サイトのどのページでも同じ数字になります(ページの数字も、計算ツールも同じ計算の仕組みで出しています)。
ご利用にあたって
- この結果は自己負担 1 割(給付割合 9 割)の場合の目安です。2 割・3 割負担の方の給付割合は、お住まいの市区町村の窓口で確認してください。
- 住宅改修は着工前の事前申請が必要です。支給の可否・額は市区町村が決めます。新築や新たな居室の増築などは対象外です。
- 1 円未満の端数や、市区町村独自の上乗せ・支払い方法は反映していません。
- 医療・介護の判断の代わりにはなりません。担当のケアマネジャーや市区町村にご相談ください。